ふれあいタウン

グループホーム有松

グループホーム有松の特徴

一人ひとりの生活リズムを大切にし、個室にてプライベートな時間を楽しんでいただいております。また、家庭的な雰囲気の中で、食事・入浴・買い物などの共同生活も行っています。常勤の職員が24時間体制でお世話させていただいています。

事業の種類

認知症対応型共同生活介護

管理者

吉本 真弓

ご利用対象者

要支援2・要介護の方。定員9名

認知症マメ知識

【アルツハイマー型認知症】

 認知症の中でも多い原因とされている「アルツハイマー型認知症」について考えてみましょう。

 「アルツハイマー型認知症」の方には『中核症状』といわれる共通した症状が見られます。代表的なものとして “記憶の障害”“見当識の障害”や“実行機能の障害”などがあげられています。

 “記憶の障害”について考えてみましょう。
 記憶の仕組みは、「覚え込む機能」「覚えた事を持続する機能」「覚えている事を思い出し使いこなす機能」によって組み立てられているといわれています。私達が何も意識しなくても当たり前のように自然にしている事・・・起こった物事や人・物の名前など を覚えたり、覚えた事を 整理して維持したり、覚えている事を必要な時に引き出して使う事・・・が上手くできなくなってしまうのです。

 ご本人自身でもなんだかおかしいと感じながら、物忘れする事に折り合いをつけながら懸命に生活しているのだと考えられるのです。忘れてしまう事から「初めて・・・した」「何処に置いたか・・・忘れた」「誰かが盗っていった」などの言葉を聞き周囲の人も戸惑いますが、ご本人自身が一番戸惑っているのかも知れません。

【認知症の中核症状】

 今回は、認知症の中核症状について、お話したいと思います。中核症状とは、認知症の方に必ず見られる症状の事を言います。
 中核症状の3大症状としては

(1)物忘れ
ある事をごっそり忘れます。「何を食べたか」でなく、食べた事自体を忘れてしまいます。
(2)見当識障害
時間や場所、人を把握する力が低下します。
(3)判断力障害
記憶力が悪くなり、見当識も低下してくるにつれ、物事の判断もむずかしくなります。

 このような症状が見られる場合は、早めの受診をお勧めします。
 神経内科、精神科、脳神経外科、老年科、最近では物忘れ外来という科もあります。認知症は薬を飲めば治るという病気ではありませんが、早めに受診し相談・対応することで、進行を遅くらせる事ができる場合もあるようです。

 100歳以上の人数が5万4300人になったいま、どなたも楽しく健康で長寿を目指していきましょう。

【認知症サポーター】

 今回は“認知症サポーター”をご紹介します。

認知症サポーターとは、認知症について正しく理解し、認知症の人や家族を温かく見守り、 支援する応援者です。認知症サポーターには、地域住民、金融機関やスーパーマーケットの従業員、小・中・高等学校の生徒など様々な方がおり、 全国で、平成25年3月31日時点で4,126,551人になりました。認知症サポーターには何かを特別にやってもらうものではありません。例えば、友人や家族にその知識を伝える、認知症になった人や家族の気持ちを理解するよう努める、隣人あるいは商店・交通機関等、町で働く人として、できる範囲で手助けをする、など活動内容は人それぞれです。自分のできる範囲で活動していただく事を目指しています。

市町村が中心となり、地域や職域団体等を対象に、認知症の正しい知識や、つきあい方についての講義を行う住民講座・ミニ学習会などのことを「認知症サポーター養成講座」と呼びます。「認知症サポーター養成講座」を受けた人が「認知症サポーター」です。 認知症サポーター養成講座は、都道府県・市町村等の自治体や職域団体・企業、町会・自治会等と「キャラバン・メイト」の協働で行われ、養成講座を受講した人が、「認知症サポーター」となります。
認知症の人を地域全体で支えていけるように、皆で認知症を理解し、日常的に具体的なサポートをしていきましょう。

【認知症の行方不明者】

 先月NHKのテレビ番組で行方不明になられている「認知症」の方が大勢いらっしゃると報道されていました。ご覧になられた方もいらっしゃるかと思います。

 私自身が認知症になったと仮定して、行方不明になる事について考えてみました。
 認知症を患っている私は自分が行方不明になるとは思ってもいません。
近所の友人宅に行こうと家をでたのですが、いざ外へ出てみると友人の家がどこにあるのか、どう行けば良いのか分かりません。今までそんな事は一度もありませんでした(以前もあったかもしれないのですが、その事自体も忘れています)。でも自分で何とかしようと歩いているうちに、何のために歩いているのかも分からなくなりました。不安でたまりません。見覚えがあるような場所ばかりですが何処なのか分かりません。人がいてもみんな見知らぬ人ばかりのように思います。誰かに頼りたいけれど、どうしたらよいか分かりません。
 本当は家の近所なのに混乱している私はそれに気が付きません。私は迷子になってしまいました。 誰かが困っている私に気づいて勇気を出して声をかけてくれたら、私は行方不明にならなかったかもしれません。

 認知症が進行すると記憶が失われていき、見当をつけることが難しくなり、段取りが取り辛くなる(自分ではそんなつもりはないのに)、不安で仕方がないのにその思いも伝える事もできない。・・・さらに混乱してしまうのかもしれません。

 私達はそんな認知症の方の声にならない声を聞く事ができる耳を持ちたいと思います。

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